自分史
これまでの一般的な自家本(自費出版物)といえば、俳句・短歌・詩集と、慶弔がらみの還暦・喜寿を記念するとか、祖父母の一周忌の追悼集などがほとんどで、自分史(自伝)などは稀でありました。ところが最近では、当社も関わっている『日本自費出版文化賞』などの全国応募に、この種の出品が数多く見られるようになり、市井にあって、これほど卓越した人材が居られるものかと、心洗われる作品に出会うこともしばしばです。世の中捨てたものではないな、と改めて元気になれます。

日経新聞のコラム『私の履歴書』は、功なり名を遂げた人物の立志伝ようなもので、ここに掲載されるのは、勲一等を叙されるにも等しいと、自薦他薦は引きも切らず、人の名誉欲・存在証明願望の奥深さの好例といえます。

最近、数々の出版社も長引く不況のなか、新商品の開発の一つとして、自費出版分野に参入し、市井の一個人の願望をかき立てています。世に認めてもらうことが、叶うかもしれないのですから、大いに好ましいことです。ただ、その経費は、一切を自分が持つ、ことを当然に考えておりませんと、質の悪い会社の好餌になりかねませんので、どうぞご注意ください。

「自分史」は、作者の一生涯を賭けたメッセージです。自らが生きてこれたことに感謝する思い、が著作に駆り立てるのでありましょうから、その一冊の上梓に、印刷会社も精魂を籠めざるを得ないのです。

本文レイアウトの凝り方も、自家本は個性豊かなものが散見されますが、作者のこだわりは、表紙の造本に最も良く表れます。作者自らが描いた絵を、画布ごと表紙にしたり、貴重な古代裂れを表装するなど、どなたも本を造ることには、格別の思い入れがあるようです。つくづく個人が情報を発信する時代になったと、印刷会社の役割は変わってきているのだと気付かされます。

『自費出版へのアドバイス』(自費出版ネットワーク発行)と云う小冊子は、自費出版物の注文・制作上の留意点を分かり易くまとめておりますので、御希望の方はどうぞ弊社まで御一報ください。無料でお送りします。また何なりと印刷に関することも、お気軽にお問い合わせください。皆様に、印刷のことをもっと識っていただきたいと思っています。

 

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